現金の帳簿の金額と手元にある金額が違う!
日々の取引を仕訳しているつもりでも、ついついうっかりミスで仕訳し忘れることってあります。
しばらくして帳簿の確認をして、『帳簿』の現金の金額と実際に『手元にある』現金の金額が違うことを発見してしまいます。
こういう時にはどのように処理をすればいいのでしょうか?
『帳簿』の金額は調整できる
なんの理由もないのに、実際に『手元にある』現金を増やしたり減らしたりすることはできませんよね。増えたり減ったりするときには、やはり何かしらの仕訳(取引があったことを記録)しなくてはいけません。
そこで『帳簿』の現金の金額と実際に『手元にある』現金の金額が違う時には、『帳簿』の現金の金額を『手元にある』現金の金額に合わせるように調整しちゃいましょう。
『帳簿』の金額なら増やしたり減らしたりすることできますよね?
金額の調整をするときには…
『帳簿』の現金の金額を増やしたり減らしたり。それは簡単だろうけど、仕訳はしなくちゃいけませんよね。現金という資産が増えれば(借方)減れば(貸方)にしなくちゃいけないのはわかるけど、その相手方向には何を当てはめればいいの?一体どうするの?!
そうなんです。
仕訳を作るからには(借方)と(貸方)を埋めなくてはいけませんよね。どちらかが『現金』ということはわかりますが、じゃあもう一方は…
ここで登場するのが『現金過不足』という勘定科目です!『帳簿』の現金の金額を『手元にある』現金の金額に合わせるための仕訳を作るときに登場します。
どのように使うのか?
帳簿の金額のほうが実際にある現金よりも多く書かれていた時。帳簿の金額を実際にある現金の金額に合わせにいきますよね。この時には(帳簿上の)現金を減らす、とします。現金を減らす=資産の減少ということで、(貸方)現金となります。理由は何かしらの原因で過不足があったよ~としますので
現金過不足 ×× / 現金 ××
という仕訳を作ります。急に現金過不足とかって言葉が出てくるとびっくりするかもしれませんが、原因が不明だけど処理しちゃおうって場合にはこういう風に『現金過不足』勘定を登場させてあげましょう。
あと、ここがよくわかんないって思う方が多いですが、帳簿の金額のほうが実際にある現金よりも少なく書かれていた時。上の例と逆のパターンですね。
この時には(帳簿上の)現金を増やす、とします。現金を増やす=資産の増加ということで、(借方)現金となります。
現金 ×× / 現金過不足 ××
ここがわかりにくいんですね~。『現金過不足』今度は貸方で使ってる???というとこです。
『現金過不足』はどの勘定グループにも属さない勘定科目なので、どういうときにどっちで使えばいいのかが解りにくいんですね。とにかく現金の帳簿の金額と実際手元にある金額を合わせたい時に出てくるんだなーと思ってもらっとくといいですかね。
(帳簿上の)現金を増やしたい時→貸方に現金過不足、現金を減らしたい時→借方に現金過不足
いずれにせよ『現金過不足』という勘定科目を使うってことですね。
コメント